日本、中国の文化の溝 ―― その1
“すみません”を言わない中国人 “すみません”を聞きなれた日本人
「すみません」を直訳すれば中国語では「対不起、請原諒」となります。その中国語の意味は「我らに過ちがあった。赦して下さい。」となり、謝罪の意味も含んで大変重い言葉です。それを聞いた相手は罰を下しても良く、公然とした理屈として世間は認めることになります。罰を受ける恐れがあるから、幼い頃から、父母や周りの人から、軽々しく「すみません」を口にするのは馬鹿である。と、教えられます。50年以上に遡らなくても、近代の中国歴史を見れば中国人の内部の闘争に“すみません”を言わなかった人は男らしいと称賛され、原則を貫いた人として尊敬された。 言うまでもなく“すみません”を平気で口にする人は“骨のない奴”、“人に媚びる奴”とされ、肩身の狭い思いをします。
その一方、 日本では「すみません」を口にすることは日常茶飯事です。 一日、「すみません」を言わない日はないかもしれない。商売のはじめは「すみません」からと力説する人が多くいらっしゃるくらいである。小さいことから、日常の挨拶まで“すみません”が溢れている。この場面、あの場面、聞こえてこないと違和感を覚えるという方々も多いに居ます。
私は、20年近く日本で生活したおかげで、“すみません”はもう身に付きました。 口から意識せずに「すみません」が滑りでてきます。そのおかげで、頭を下げ、穏便で円滑なビジネス生活を日本で送っています。 しかし、慣れるまでは大変でした。
近年、中国の発展のともに中国に進出する日本企業も多く、また、新聞やニュースでは、中国に関する良し悪し記事も多くなりました。 よく耳にするコメントは“すみません”を言わない中国人だ! 喧嘩腰だ! なぜ「すみません」を言わないだろうと自問自答の議論も盛んです。中国は、気持ちの良くないビジネス環境、人間関係だと評論する人もいました。 嗚呼!
日本人曰く、「中国人は理屈っぽい人だ。」 全員ではないかもしれないが、 サザエさんのお母さん(オフネさん)見たい人は稀でしょう。良し悪しは別として、それが中国人だ。文化、習慣を変えるのが少なくとも何十年、何百年掛かるでしょう。
となると、この中国に対してどう対応するかが議題になってきます。 ここで1つ、中国文化を理解し、 中国の“郷に入り、郷に従え”も一つ方法です。すなわち「すみません」を言わない中国人の対処法を学ぶ。行間(すみません)を読む。微妙な言い回しのニュアンスを掴む。 幾つかの表現でその行間(すみません)を読み取る。 1:喧嘩腰でない。公然で反論するか否かその気持ちを掴む。 2:腰が低くなる。かなり反省している。その行動は話題を変えようとするか食事を誘ってくるかで表現するはずです。 3:時間を置いてから、先にメールとか連絡がくる。 4:別の提案をしてくる。 他にもいろいろな表現、行動で中国人は中国人なりの「すみません」の気持ちを伝えてきます。
日本人が中国でビジネス商談、事業の展開をするビジネス活動の上では自分から「すみません」を結論として言わないほうが良い。 あくまでも結論として“対不起、請原諒”を言ってしまいましたら、それなりの覚悟が必要です。 それは私の持論です。 一つ方法としては: そういう結果になった、 どうしましょう。 そういう風に問いかけたらどうですか? すみません、ではどうしましょうかではなく。 あれこれの理由で残念な結果になったがどうしましょう?という問いかけ方が有効です。
日本とは習慣、文化の違う国の一つである中国とどう向き合うか? 習慣、文化の理解が大事です。 活動の場が日本に移った場合は中国人が日本の文化を勉強し、その逆の場合は現地の風習を見習い、適切に対処するのが重要だと思います。 ただ怒っても、腹を立っても問題の解決にはなりません。
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